「時短勤務にすれば、きっともっとラクになる」
「子どもとの時間も、自分の時間も大切にできる」
そう思って、私はフルタイムから時短勤務(前後2時間の部分休業)に切り替えました。
実際、たしかに時間の余裕はできました。
毎日バタバタしすぎて息切れしていた日々に、ようやく“スキマ”が生まれて、ホッとできる時間も増えました。
でも——
その余白が生まれたとき、私は予想もしなかった気持ちに出会ったんです。
自由な時間があるのに、何もできない自分が嫌だった
私は、時短にしたら「ブログも書ける」「勉強もできる」「何かスキルを身につけて、将来に備えられる」って思っていました。だけど、いざ時間ができても、疲れてゴロゴロしたり、SNSをだらだら見たりして、何も始められない自分がいました。
シーライクス(オンラインでWebライターやWebデザインの知識が学べるキャリアスクール)にも入ってみたけれど、最初の勢いだけで、結局何も活用できていない。
時短勤務になって給与は減るし、これから子どもたちにもお金がかかってくるのに、結構な金額を払って入会を決めたはずなのに、「何のためにお金払ったんだろう」って落ち込んで、でもそこから動き出すエネルギーもなくて…。
「やりたい気持ちはあるのに、動けない」
「このままじゃダメなのに、変われない」
その繰り返しで、少しずつ自己嫌悪が積み重なっていきました。
「このままだと、何も変われずに終わってしまう」という焦り
時短勤務ができる年数には限りがあります。この“時間的余裕”を活かして、何か始めたいと思っていたのに、気づけばただ日々が過ぎていくばかり。
「このままじゃ、公務員を辞めるなんて無理なんじゃないか」
「特にスキルや知識も身に着けられないまま、ただ時間に追われる日々に戻ってしまうんじゃないか」
そんな未来ばかりが頭に浮かんで、不安になって…。だけど、じゃあ今すぐ動けるかというと、それも難しくて。
そもそも、残業続きでマルチタスクすぎる職場環境、心の余裕がなくなり、子どもにあたってしまう自分に嫌気がさし、一度は公務員を辞める決意をしました。
でも、個人事業主の旦那のケガや周囲からの反対と説得に負け、時短勤務で続けることにしました。時短にして、家のことも子どものことも、もっとちゃんとして、それで新しく勉強もして、絶対 公務員を辞めてやるんだ!なんて意気込んでいましたが、悪い意味で、自分を甘くみてました。
フルタイム勤務のときは、効率よくすべてをこなせない自分に自己嫌悪し、時短勤務になったら、時短を予想以上に活用できない自分に自己嫌悪していました。
ぐるぐる、ぐるぐる、
同じところをずっと回っている気がして、ずっと回りながら落ちていくような、良くない思考に支配されていました。
焦る気持ちと、ほんの少し仲直りしてみる
正直、今の私は「何かを始めた人」ではありません。
やりたいことはあるけれど、形にできていないし、自分にガッカリする日もあります。
でも最近、こう考えるようになりました。
“動けない自分”も、今の自分の一部なんだって。
育児も家事も仕事も、全部抱えてきた私が、ちょっと立ち止まってしまうのは、むしろ自然なことなのかもしれない。ずっと頑張り続けてきたから、今はエネルギーを「ためてる時期」なのかもしれない。
そう思えたら、少しだけ気持ちがラクになりました。
とてもお世話になった上司に、退職したいと相談したとき、「歩く」という字は「少し止まる」と書く。人生を歩き続けるためには、少し止まる時間も大切なんだよ。と教えていただきました。
焦らなくても、止まってても、また動ける
動くために、止まる時間も必要
だから今は、「このブログを書く」という一歩だけを、自分に許してみました。
完璧じゃなくてもいい。
誰かに評価されなくてもいい。
でも、私と同じように、「時短勤務=余裕=自由になれる!」と思っていたのに、現実にモヤモヤしている人がいたら、少しでもその気持ちに寄り添えたらいいなって。
このブログも、“ダラダラしちゃう自分”がいたからこそ書けたものです。
だったら、それも無駄じゃなかったのかもしれません。
最後に:同じように悩んでいるあなたへ
今の自分にガッカリする日があっても大丈夫です。
何もできない日が続いても、自分を責めすぎないでください。
私たちは、ちゃんと悩んでいるし、ちゃんと「変わりたい」と思っている。
その気持ちがあれば、きっとまた動き出せます。
時短勤務という“余白”が生んだ焦りと、うまく付き合いながら——
ゆっくり、でも確実に、進んでいきましょう。